「庭が狭くて何もできない」と感じている方は多いですが、狭い庭には狭い庭なりの設計の考え方があります。3坪以下の庭や幅1.5m未満の細長い敷地でも、縦方向の植栽と視線の誘導を意識するだけで、見た目の印象は大きく変わります。
縦方向の植栽:4層構造の考え方 ¶
狭い庭で奥行きを出す最も効果的な方法は、高木・中木・低木・グランドカバーの4層構造を意識した植栽です。背の高い植物を奥(建物から遠い側)に、低い植物を手前に配置することで、視覚的な奥行きが生まれます。3坪の庭なら、高木1本・低木2〜3本・グランドカバーで十分な層感が出ます。
視線を奥へ誘導する ¶
細長い敷地では、視線を奥へ誘導することが重要です。通路の先に背の高い植物や、目を引く鉢植えを置くと、自然に視線が奥へ向かいます。通路を直線ではなく、わずかに曲げるだけでも奥行き感が増します。石や砂利の素材を変えることでも、視線の誘導ができます。
壁・塀をデザインに活用する ¶
細長い敷地では、両側の壁や塀が大きな面積を占めます。この壁面をデザインに活用することで、庭の印象が変わります。テイカカズラやモッコウバラなどのつる植物を這わせると、壁が緑で覆われ、狭さが和らぎます。壁に棚を取り付けて鉢植えを並べる方法も、縦方向のスペースを活用できます。
鉢植えで柔軟性を持たせる ¶
狭小庭では、鉢植えを積極的に使うことをおすすめします。季節ごとに植物を入れ替えることで、同じスペースでも表情が変わります。また、鉢植えは移動できるため、日照条件に合わせて場所を変えられます。重い鉢は台車付きのプランタースタンドに乗せると、移動が楽になります。
素材で広さを演出する ¶
床面の素材選びも、狭い庭の印象に影響します。細長い敷地では、長辺方向に素材の目地を通すと、奥行きが強調されます。明るい色の砂利や石は、暗くなりがちな狭い庭を明るく見せます。コンクリートブロックを使う場合は、目地を細くすることでスッキリした印象になります。
狭小庭のデザインは、制約があるからこそ工夫が生まれます。狭小庭・坪庭の専門レッスンでは、実際の寸法を使った事例を図解で解説しています。ぜひ参考にしてください。